鈴まろの備忘録

日々感じたことなどを綴るブログです

完璧な人間とはなんぞや。

 ふと、仕事をしながらメモを取る自分の手をぼんやり眺めていました。なんだか見たことある手に似ている、この手の形や皺の感じ、爪の形。母の手にそっくりなんだ!!なんて気付いて落ち込みました。似ていて当たり前なのに、これ以上、もう上はないのか、みたいな絶望感。トンビが鷹を産むくらいの才能はなかったのかみたいな、もうがっかりです。

「お前は橋の下で拾って来たんだよ」って言われて、あぁ私は拾われたのか、じゃあ本当はお金持ちの親が訳あって捨てたのかな、(育ててもらってる)お母さんの子供じゃないんだと安心したこともありました。

いつの時代でも親の事って、嫌う時期がありますね。

 私の親は営業職に就いているので、事務職の私に「お前は会社行って座っていればお金になるんだから楽だよね」と言ってきます。営業さんが仕事を取ってきてくれないと会社は売り上げもなく潰れてしまいます。営業さん、さまさまです!

が、がですよ、ほんと言い方がカチンときます。

 でも、なんでしょう、ほんと嫌い!ほんとウザイんだからと感じるのですが、ふと親の老いてきた感じを見てしまうと切なくなって、もう何もしてやらない!と思っても、思いやってしまう自分がいます。馬鹿だな自分。また言われるのに。

 もうすこし私が若い頃、親が新しい電化製品を取扱説明書を読まないでいじって、使えなくしてしまった事がありました。「ちゃんと読まなくちゃダメじゃん」と言うと「もうほんと面倒くさい、字は小さいし、疲れるんだもん」と言ってイライラさせられたことがありました。最近自分がそんな年齢に近づいてきたら、日々色々が面倒くさくて、何か聞かれても「それでいいよ」と返事をして、考えることもしない。スマホの使い過ぎなのか、スマホ老眼になってしまい益々小さい字を見てるとイライラ。

なんだ!親といっしょじゃん!

自分にがっかりしました。

 周囲に良く「普通が良いんだよ」と言われます。と言うか諭されます。普通って難しいです。普通に就職して普通に結婚。普通に子供がいて、普通に家を建てる。

普通って、呪縛のよう。

 ふと思うのです。完璧な人間っているのかな、いないですよね。良いところも悪いところもあって、許せるか許せないかで親しくなったり、挨拶程度の付き合いだけだったりします。完璧な人間ってなんなんでしょう、そんな人間がいたら私、味気なくてすぐ飽きてしまうかも。完璧じゃない人がいいです。でも完璧な人っているのかしら。本当にいたら会ってはみたい気はするのです。