カラスとタルタルソース
カラスは賢いと言われています。クルミの殻を割る為に道路に置いて車に轢いてもらうのを待っていたり、他のカラスが電線にひっかっかてしまって身動きがとれないのを助けようとしたり、関心させられることが沢山あります。
でもやっぱり全身が真っ黒のせいもありますが、怖さが先にきます。山の神の使いとも言われますが、ちょっとコワイ。映画バイオハザードに登場したカラスはアンブレラ社のマークの目をしていて、フィクションでも怖かった。喪服の色のイメージもあるし不吉な感じをも連想してしまいます。
いちばん衝撃的だったのは、車の運転中に赤信号で止まっていた時です。少し長い信号待ちだったので、街路樹の下をぼんやりと眺めていた時でした。道路で鳩が車にはねられてしまったのか、動けなくなっていたところをカラスが襲っていたのです。 ごみ集積所を荒らしているところくらいしか見たことがなかった私にはかなりの衝撃でした。
私はごみ集積所にカラスがいると目を合わせないように少し用心しています。 集積所は、防護ネットが掛けられていますが、防護ネットの隙間に上手にくちばしをいれてごみ袋に穴を開け、生ごみを見つけては食べています。ある日、私がごみを出す時に5、6羽のカラスがいたことがありました。ごみが出しにくいなぁと思い「ちょっと邪魔なんだけど。どいてどいて」と言いながら軽く追い払い、防護ネットを持ち上げ、ごみ袋を置いて会社に行こうと車に乗ろうとした時でした。
バサバサッと後ろから音がしてきたと思ったら、ちょうど運転席の上の車の天井部分ににタルタルソースがたっぷりついているパンの切れ端を落としていったのです。
カラスに意地悪されました。
車にタルタルソースがついてしまったのでティッシュでふき、イライラしながら片づけていました。カラスは追いかけてこられないくらいの距離の家の屋根で私を見ています。次からは、カラスがいなくなってから集積所に行くことに。共存しているといった感じです。
ヒト以外の賢い動物には不用心でした。
そうそう、カラスを漢字で書くと「烏」、ずっと鳥(とり)の字と勘違いしていました。恥ずかしい。